【速報分析】第3回 香川県中3「学習の診断テスト」分析


—— 国語が大幅難化 平均点は全体で約15~20点低下の見込み ——

本日実施された香川県中学3年生対象「第3回 学習の診断テスト」について、岡川塾では各教科の出題傾向と難易度を速報として分析いたしました。今回のテストでは、全体として例年より難易度が上昇し、とくに国語での難化が顕著に見られました。以下、教科別のポイントを整理します。


■ 国語:大幅難化。第4回令和元年以来の古文調読解が出題

今年度第3回の最大の特徴は、国語の難化です。
大問1では、近年では極めて珍しい「古文調の読解問題」が出題されました。この形式の出題は、令和元年度第4回以来、およそ5年ぶりとなります。語彙の古風さや文体の構造に加え、主語・述語の対応や指示語の把握に高度な読解力が求められ、受験生にとって非常に難易度の高い内容でした。

さらに、大問3の論説文も例年以上に抽象度が高く、高校生の現代文に匹敵する読解レベルとなっていました。文章構造の把握だけでなく、筆者の主張の変化や対比構造を論理的に整理する力が問われたため、本文内容の理解に時間を要した受験生が多かったと考えられます。

これらの要素から、国語全体の平均点は前回比で15~20点程度低下する見込みです。国語を得点源としていた生徒も苦戦したと見られ、得点分布は大きく二極化する可能性があります。


■ 数学:やや難化。大問3・4の最終問題が得点を分けた

数学は全体としてやや難化しました。
特に、大問3および大問4の最終問題が全体の難易度を引き上げています。
一方で、前半の基礎問題や標準的な小問集合は比較的取り組みやすく、基礎の定着ができている生徒にとっては得点が安定する構成となっていました。
ただし、図形数や条件設定がやや複雑で、時間配分を誤ると最後まで解ききれなかった可能性もあります。


■ 英語・理科・社会:例年通りの標準的な難易度

英語、理科、社会の3教科については、昨年度および第2回と同程度の標準的難易度で推移しました。
英語では長文読解に若干の語彙レベル上昇が見られましたが、設問形式や出題構成は安定しており、演習量を積んでいる生徒にとっては対応しやすかったと考えられます。
理科・社会も一部の細かい知識問題を除けば、出題範囲・傾向ともに例年通りであり、特別な難化要因は見られません。


■ 全体総括:平均合計点は15~20点低下見込み

今回の第3回診断テストは、国語の難化が全体平均を押し下げる形となり、総合平均点は第2回比で15~20点低下する見込みです。
一方で、英・数・理・社の4教科は例年水準、もしくは若干の易化傾向を含むため、教科バランスの取れた学習を進めている生徒にとっては、国語以外で得点を補うチャンスがあったといえます。

岡川塾では、これまでの学習計画に基づき、国語以外の4教科で前回より得点上昇が見込まれる生徒が多数おります。とくに英語・理科・社会の得点力強化に注力してきた成果が着実に表れており、苦戦した国語を補える可能性もある構成となっています。


■ 今後の学習方針:「診断テスト特化型の対策」が鍵

今回の結果を受け、今後は「診断テスト特化型の学習対策」がますます重要になります。
香川県の診断テストは年々、読解力・思考力・表現力の総合的なバランスを求める出題へと移行しており、単なる知識暗記や問題演習だけでは安定した得点が取りにくくなっています。

岡川塾では、過去7年分の診断テスト傾向を分析し、

  • 科目別の出題テーマの周期
  • 設問形式の変化
  • 配点構成の分析
    を踏まえた「次回第4回に向けた専用カリキュラム」を本日からすでに進行しています。
    (特に国語では、「指示語・接続語・要約力」を体系的に強化し、古文調読解や抽象的現代文への対応力を高める指導を行います。)

■ まとめ

第3回診断テストは、国語の大幅難化により全体平均が下がる一方で、他教科では堅実な得点が可能な内容でした。
今後の第4回・第5回に向けては、「弱点補強+出題傾向の的確な分析」に基づいた対策が合否を分ける鍵となります。

岡川塾では引き続き、データに基づいた学習指導と個別フォローを通じて、生徒一人ひとりの志望校合格に向けた最短ルートを提示してまいります。