【実現可能】理想的な勉強計画の立て方を大公開
「計画通り勉強したら、いい点数が取れた!」という声がある一方で、
「計画倒れした・・・」
「計画通りにしたのに結果が出なかった・・・」と失敗の声も多くあります。
勉強計画が失敗する原因として、「自分に合っていない計画を立てている」ことが多いです。
この項目では中学生の『定期テスト』を例に、自分に合った勉強計画の立て方を紹介していきます。
勉強計画を立てる際は、以下のステップで行うのがおすすめです。
1.目標を設定する
まずは、目標を設定しましょう。
目標は勉強へのモチベーションを上げる役割を担います。
たとえば、「苦手な数学で70点以上を目指す」や「あの子に勝ちたい」など、本人が最もモチベーションを上げられる内容を具体的に決めましょう。
ただ、「一生懸命がんばる」「諦めない」など、抽象的なものは避けてください。
何のためにがんばるのかがわからず、モチベーションに繋がらないため、注意しましょう。
また、目標は保護者や教師ではなく、勉強する本人が決めることが重要です。
【いい目標のチェックポイント3つ】
- 子ども自身が目標を決めているか?
- 最もモチベーションが上がる目標になっているか?
- 具体的な内容になっているか?
2.現状を把握する
目標を設定したら、次は現状を把握しましょう。
前回のテストはどうでしたか?授業でつまずいている部分はありませんか?
確認してみてください。 現状を確認することで、「数学は応用問題まで解けるようになっていないと、70点には届かないな」「あの子に勝つためには、順位を20位上げる必要がある。そのためには授業であいまいだった●●を理解しておかないと」など、目標達成に必要な要素が見えてきます。
3.全体の勉強量を把握する
目標達成するために足りない部分が把握できれば、全体の勉強量が見えてくるでしょう。
思いつく限りリストアップしましょう。 リストアップする際は「テスト範囲の英単語を覚える」ではなく「p30~p45の英単語50個を覚える」のように具体的な数字を書くよう心掛けてください。
「テスト範囲がまだ発表されていないため、何をすればいいかわからない」という生徒もいます。
その場合は、前回のテスト範囲や授業のペースによって、範囲を絞りだしておきましょう。
テスト範囲がわからないうちは、多めに見繕っておくほうが安心です。
4.全体の勉強時間を見極める
勉強の全体像が見えたら、テスト当日まで『勉強できない日』『勉強できる日』を分けて、勉強できる時間を把握しておきましょう。
「この日は1日勉強に費やすことができる」「この日は、部活の試合があるから勉強は難しそう」とスケジュールを具体的に立てることができます。
5.日割していく
「全体の勉強量」「全体の勉強時間」が出そろったら、日割して計画を立てていきましょう。
中間テストならば2週間前、期末テストならば3週間前からスタートするのがおすすめです。
ここで注意なのが、「数学の範囲は1~14ページだから1日1ページだな!」のような単純な日割にしないことです。
問題集には、基本問題から発展・応用問題があります。どの問題も同じペースで解けるとは限りません。
難易度やペースを考えながら、分割するようにしましょう。 計画を実行するための6つのコツ いくらいい計画を立てても、それを実行しなければ意味がありません。
成績を上げるためには「計画を実行する力」も必要です。
この項目では、「計画を実行するためのコツ」に関して解説していきます。
コツは以下の6つです。
- 目標を設定する
- 現状を把握する
- 全体の勉強量を把握する
- 全体の勉強時間を見極める
- 日割していく
それぞれに関して、詳しく説明していきます。
1.予備日を作る
どんな人でも、やる気が出ない日や、体調の悪い日というのは存在します。
毎日ぎゅうぎゅうに予定を詰めてしまっていると、すぐに取り返しがつかなくなり、「もう、だめだ!」となってしまいがち。
勉強計画を立てる際は、遅れた計画を取り戻すことのできる予備日をつくるようにしましょう。
そうすることで、計画倒れの危険が大幅に減ります。
- 2.進捗状況を「見える化」する
計画通り終わった箇所はチェックして、計画の進捗状況を「見える化」しておきましょう。
どんどんチェックしていくことで達成感を味わえますし、遅れた場合にも気付きやすくなります。
3.計画を修正する
初め立てた計画は、いわば「理想形」です。部活で遅くなったり、思ったより時間のかかる単元があったりで、計画通り行かなくなることも多いでしょう。
1つのほころびを放っておくと、どんどん広がっていき最終的には計画が破綻ということも。
「予備日を使っても計画通りいきそうにない!」と気付いたときは、すぐに計画を修正しましょう。
4.勉強に適した環境を整えておく
マンガやゲームが目の付く場所にあったり、机の上が散らかっていたりするとなかなか勉強に集中できません。
誘惑に負けてしまうこともあれば、勉強そっちのけで片づけに夢中になってしまうこともあるでしょう。
テスト勉強期間前に「部屋を片付ける日」を作るなど、すぐに勉強に取り掛かれるような環境にしておくのがおすすめです。
家で集中できない場合は、図書館や塾の自習室を利用するのも有効です。
また、塾であればその地域の中学校のテスト範囲に即した対策授業をおこなってくれるところもあるでしょう。
当塾でも「定期テスト直前勉強会」を開催しているほか、わからない問題をすぐに質問できる自習室を開放しています。
5.周りに協力してもらう
1人で勉強を進めると、どうしても気持ちが緩んでしまうものです。
計画をきちんと実行したいのならば、親や塾の先生に進捗状況をチェックしてもらうなど、周りに協力してもらいましょう。
また、計画表を家族から見える場所に貼り、自分を鼓舞するのも有効でしょう。
6.早めにテスト勉強を始める
テストで思うような点が取れなかった子は、口を揃えて「勉強する時間が足りなかった」と言います。
アドバイスは1つ。「早めにテスト勉強を始めることを心掛けましょう」。
多くの子が口にするということは、早めに始めれば始めるほど、ライバルに差がつけられるといことです。早めに始めるだけで、毎日の負荷が少なくなり計画も達成しやすくなります。