「今から伸ばすより、今ある点を守れ。」

【追い込みは点を拾う期間】


受験前の追い込みは、実力を一気に伸ばす時間ではない。今まで身につけてきた力を、試験本番で確実に点数として取るための期間だ。新しい問題集に手を出すと、「分からない」が増えて焦りにつながりやすい。それよりも、すでに解いたことのある問題を完璧にする方が、合格に直結する。取れるはずの一問を落とさない意識が、この時期には一番重要になる。

【間違いノートを武器にする】


まずやるべきなのは、過去に間違えた問題の整理だ。模試や問題集を見返し、正解できなかった問題だけを集める。「なぜ間違えたのか」「何を勘違いしていたのか」「次はどうすれば防げるのか」をはっきりさせることが目的だ。ただ答えを見るだけで終わらせず、同じ問題をもう一度解き直す。正解できるようになった問題は、本番で点になる問題に変わる。

【教科ごとに役割を決める】


全教科を同じ力の入れ方で勉強しようとすると、時間が足りなくなる。数学は解法の流れを確認し、途中式を丁寧に書く練習をする。英語は単語と基本文の型を固め、長文は読み方を確認する。国語は設問の条件を正しく読む練習、理科社会は重要語句や基本事項の最終確認に絞る。教科ごとに目的を決めることで、無駄な勉強が減る。

【時間配分を体に覚えさせる】


どれだけ解ける力があっても、時間配分を間違えると点は取れない。本番と同じ制限時間で問題を解き、どこに時間がかかるかを知ることが大切だ。最初に解く問題、後回しにする問題を決めておくと、焦りが減る。分からない問題にこだわりすぎず、次に進む判断力も追い込みの中で身につく。

【生活リズムを整えよう】


追い込みだからといって、夜遅くまで無理をするのは逆効果だ。睡眠不足は集中力を下げ、ミスを増やす。本番と同じ時間に頭が働くよう、起きる時間と寝る時間を一定に保つ。朝型の生活を続けることで、試験当日も落ち着いて問題に向き合える。

【不安は行動で消す】


受験前に不安になるのは当たり前だ。考え込んでも不安は消えないが、行動すれば小さくなる。英単語を一つ覚える、問題を一問解く、その積み重ねが自信になる。追い込みは自分を信じるための時間だ。ここまでやってきた努力を、最後まで積み上げることが合格につながる。